結婚式に欠かせないご祝儀袋は、その選び方にも様々なポイントがあります。初めてご祝儀袋を選ぶ方にも分かりやすく、種類豊富な水引の意味から、どのような場面でどのご祝儀袋を選ぶべきかを詳しく解説します。また、最近のデジタル化の進展とともに、若い人たちの間では新たな形の結婚式も行われてきており、それに伴った変化についても説明しています。
ご祝儀袋の選び方と基本情報
結婚式のご祝儀袋を選ぶ際は、次のような要素を含めて検討されるとよいでしょう。
- ご祝儀袋のデザイン:使用されている素材(和紙、布など)、色や模様の説明。
- 結婚式のタイプ:式のタイプ(例:格式高い、カジュアル、特定のテーマがあるなど)に適しているか。
- 表書き:「御祝儀」、「寿」など、選んでいるご祝儀袋に推奨される表書きやその意味。
- ご祝儀袋の価格帯:その価格が適切である理由。お祝い金額との釣り合い
水引の選び方と結びの意味
結婚祝いに使うご祝儀袋では、「結び切り」が最も適しています。これは一度結んだらほどけないため、一度きりの願いを象徴しています。「あわじ結び」は両端を持って強く引っ張るとさらに強く結ばれることから、地域によってはこの結び方が用いられることもあるようです。一方、「蝶々結び(花結び)」は端を引っ張るとほどけてしまうので、また結び直さなければならないのことから、結婚のお祝いには相応しくありません。
水引の色と本数
水引きの本数は一般的なお祝いは5本ですが結婚祝いは奇数の5本を倍にした10本が正式になります。
これは結婚で「喜びを重ねる」という意味から倍の10本とされているようです。
また水引きの色は一般的なのは赤白の2色ですが、一度のみのお祝いの際には金銀の2色を使うこともあります。
ご祝儀袋の色と表書きのマナー
正式なご祝儀袋の色は白が基本です。しかし、最近では、伝統的な白や赤白のご祝儀袋だけでなく、様々なカラフルなデザインや現代的なタッチが加えられたものも増えています。これにより、送り主の個性や特別な思いを表現しやすくなっています。結婚式のテーマやカップルの趣味に合わせて、個性豊かなご祝儀袋を選ぶことが可能です。
ご祝儀袋の中央上部には「御結婚御祝」「寿」などの”お祝いの名目”が印字されていることがほとんどですが、記載されていない場合は自分で書きましょう。ご祝儀袋に書かれる表書きは、そのまま心の言葉として受け取られるため、非常に重要です。
短冊の下部には自分の氏名をフルネームで記入しましょう。中袋含め、新郎新婦の名前は書く必要はありません。
また、会社の上司や夫婦、家族で参列し、ご祝儀を連名で贈る場合は書き方が異なりますので注意して下さい。
中袋の使用とその意味
ご祝儀袋には、お金を入れるための中袋が用意されていることが多いです。これは「慶びが重なるように」という願いを込めて、二重にすることでさらに祝福の気持ちを形にする伝統があります。中袋を使用することで、お祝いの心をより形式張って表現することができます。
ご祝儀袋の価格別の選び方
ご祝儀の金額によって適切なご祝儀袋も変わります。2万から3万円の場合はシンプルなデザイン、水引きが紅白や金銀の普通のご祝儀袋が一般的です。5万円以上のご祝儀を包む際はより装飾的で高級感のある、立体感のある華やかな水引きのもの、袋は高級感のある和紙を使ったものなどを選ぶと良いでしょう。
特別な関係性のある人への結婚祝いには、より一層の心遣いを示す豪華なご祝儀袋が推奨されます。金銀の水引や、精緻な折り紙や和紙を使用したデザインなど、手の込んだものを選ぶことで、その場の格とお祝いの重要性を示すことができます。
ご祝儀袋の多様性と個性の表現
最近では、伝統的な白や赤白のご祝儀袋だけでなく、様々なカラフルなデザインや現代的なタッチが加えられたものも増えています。これにより、送り主の個性や特別な思いを表現しやすくなっています。結婚式のテーマやカップルの趣味に合わせて、個性豊かなご祝儀袋を選ぶことが可能です。
デジタル時代の新しいご祝儀袋の形
技術の進化に伴い、デジタルまたは電子ご祝儀袋も一部で導入されています。これはアプリやウェブサイトを通じてデジタル化されたお祝いのメッセージや金銭を送る方法で、特に遠方に住む人々にとって有効な選択肢です。デジタルご祝儀袋は、物理的な距離を超えて感謝の気持ちや祝福を伝える手段として注目されています。
伝統と革新のバランス
ご祝儀袋の選び方においては、伝統的なマナーを守ることが基本ですが、現代のニーズや個人のスタイルに合わせた革新も重要です。特に若い世代では、個性を尊重したり、エコフレンドリーな素材を使用したりする傾向が見られます。
最後に
このガイドが、ご祝儀袋を選ぶ際の参考になり、より適切な選択をする手助けとなることを願っています。どんなに小さな疑問でも、準備を進める中で気軽に問い合わせることが重要です。結婚式は人生の大切なイベントの一つですから、全ての準備を完璧に行うことが望まれます。